2010/07/16

『泰の娘』



記憶媒体。小学校に上がる前、父の車には8トラックのデカカセットがついていた。
後は普通にカセットテープ、クローム、メタル、TDKにTHAT'Sとか。何で磁気に記憶を擦りつけられるのか今だ不思議だが。

今はBlueRayにHDD。そして僕の大好きなバイナル。そして僕の大好きな93とか94の祖母。大切に扱う必要のある繊細な記憶。バランスが崩れると話しは海馬からはみだす。

溝に彫られた音を針で拾うから傷がつくと同じとこでプチプチいったり12小節戻ったり。
長期記憶の大きな海の中からは、ばっちゃんは見事に記憶を拾う。短期記憶は15分サイクルくらいで消えることもある。

ビクターの犬みたいに口もとでいつもと話しを聞くのが好きだ。
もう大容量HDDなんていらないし、操作の難しいものも嫌だろう。

『泰の娘』

タイの娘に振り袖着せて 日本娘に仕立ててみたら
なんと似てますその横顔が クニの妹に瓜二つ

30年も前からいつもばっちゃんが歌った歌。僕がタイから戻るといつもその話をする。
無論、今は昔の軍歌の非日常のいやんな慰安だったと推察するも黙る。

15年ほど前から歌の節を忘れ、5年ほど前から『タイの娘に振り袖着せて』までしか
思い出せない。

スパンキー・ウィルソンのLPと同じくらい探しててやっと見つけて聴いた原曲。
んー。タニヤとかスクンビットの売買親父らのイメージばっかでてきちゃうんだけど。

60年も同じことしてんのか・・・・ちったあ他にすることありそうだな。ゴミ拾いとか。
ばっちゃん、蓄音機、また同じとこでつっかかってるかな。たまに会いたいなあ。